歯の接触グセ
口を大きく開けられない、あごのまわりが痛い、口を開けるとあごが鳴る。
こんな症状に悩まされるようになったら、顎関節症が疑われます。
東京医科歯科大学の木野孔司准教授らが顎関節症の患者さん約500人を調べてみると、
共通のクセが見つかったということを、2014年10月25日の朝日新聞が伝えていました。
TCH(Tooth Contacting Habit)と名づけられた、その歯の接触グセは、
顎関節症を引き起こす最大の原因になることがわかってきています。
自分の歯を最後まで残そうと思ったら、丁寧なブラッシングと定期的な口腔ケアにプラスして、
無意識のうちに上下の歯をつける上下歯列接触癖を是正することを記事では進めていました。
軽度の顎関節症は成人の半数以上が有しており、特に顎関節雑音がするだけの場合は
現在では顎関節症の治療の対象にはなりません。
とはいえ顎関節症の20~30%は咬合が原因ですので、ふしみ矯正歯科では顎位(上顎と下顎の位置関係)を精密に診査することにより、矯正治療前よりも顎位のずれが少なくなるように治療いたします。
パソコン作業や細かな数字を扱う作業、車の運転や毎日の家事などで一生懸命なときほどTCHは起きやすいのですが、大切なのは、クセにしないこと。
集中して取り組んでいる時こそ、口の脱力を心がけて下さい。